黒く笑え

文芸評論家川本直のBlog

千木良悠子『戯曲 小鳥女房』書評「革命のその先へ」と近況

フィルムアート社のウェブマガジン「かみのたね」に千木良悠子『戯曲 小鳥女房』(ポット出版プラス、二〇一八)の書評「革命のその先へ」を書きました。
男女平等を主題に女性による男性へのテロを描いた本作を書評するにあたって、1968年についての書籍やウーマン・リブフェミニズム関連の研究書を読みこみましたが、自分の中で出たささやかな回答を織り込んでいます。私の以前の著作はジェンダー/セクシュアリティについてのものでした。色々考えた末、その方面から離脱を図ったのですが、結局この主題に回帰してしまうところがある、と自分でも感じています。『戯曲 小鳥女房』は著者のこれまでの総決算的な傑作であるだけではなく、台本・演出ノートに初演時を録画したDVDも付随して1620円と大変お値打ちな価格なので是非。

近況ですが、冨山房インターナショナルから樫原辰郎氏との共編著『吉田健一ふたたび(仮題)』がもうすぐ出版されます。評論や小説の新鋭である執筆陣が多角的に吉田健一を分析する評論集です。早ければ今年年末、遅くとも来年頭に出版されるので、どうぞよろしくお願いいたします。

また、現在執筆している評論ではない長い原稿が文芸誌に掲載される予定もありますし、再来年にはもう一冊単行本が出る予定で、それ以外のプロジェクトにも着手しているため、かなり忙しくしております。そのため、新しいTwitterアカウントでは掲載告知・出版告知以外は行いませんが、何卒ご了承戴ければ幸いです。

 

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戯曲 小鳥女房

戯曲 小鳥女房